検討漏れが目立つ若手社員に必要な“考え抜く力”
「若手社員が表面的な部分しか考えられず、検討漏れが多い」「見落としが多く、仕事のクオリティが不安定」という声は、さまざまな企業の人事部の皆様から多く聞かれる悩みです。All Bridge株式会社として、そして人財育成のプロとして、私たちはこれらの課題に対して多くの企業と向き合い、若手社員の“考え抜く力”を伸ばすサポートをしてきました。今回のコラムでは、その「検討漏れが目立つ」課題を解決するためのヒントと、育成のための具体的なアプローチについてご紹介します。
目次
なぜ若手社員は「考え抜く力」が不足しているのか
検討漏れの課題が目立つ若手社員の多くは、以下の要因から「考え抜く力」が十分に備わっていません。
1. 情報整理スキルの未熟さ
若手社員の中には、目の前の情報をうまく整理できず、必要なことを見極められないという傾向があります。情報の重要度や優先順位を理解できないままに進めてしまうことで、結果的に「見落とし」や「抜け漏れ」が発生してしまいます。
2. 多角的な視点を持つ経験の不足
ビジネスにおいては、複数の視点から物事を考え、見落としを防ぐことが求められます。しかし、経験の浅い若手社員は、物事を一面的にしか捉えられないため、多角的な視点での検討ができないケースが多く見られます。
3. 深く考えることへの抵抗感
昨今の若手社員は、早く結果を出したり、効率的に仕事を進めることに重きを置きがちです。そのため、一つひとつの要素を深く掘り下げることを「時間がかかる」「無駄」と捉えてしまい、深く考え抜くことが疎かになる傾向があります。
“考え抜く力”を育てるための3つのポイント
若手社員が検討漏れなく、考えるべきことを網羅的に捉えるためには、会社としての育成アプローチが重要です。以下の3つのポイントを意識して取り組むことで、“考え抜く力”を強化することができます。
1. 思考のフレームワークを活用する
若手社員の多くは、考えを整理するためのフレームワークを持ち合わせていません。そこで、MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)やロジックツリーなどの思考フレームワークを活用することで、抜け漏れなく考えを整理し、問題の要素を分解して捉えるスキルを身につけることが可能です。
2. 「仮説思考」を持つ習慣をつける
すべての情報が揃ってから考え始めるのではなく、仮説を立ててから検証していく「仮説思考」は、スピーディーかつ抜け漏れのない思考プロセスを実現します。若手社員には、「まず何を仮定して考え、次に何を検証するのか」を意識させることで、物事を深く考え抜く習慣を養うことができます。
3. フィードバックで視点を広げる
上司や先輩からのフィードバックは、若手社員の視点を広げる重要な機会です。「この点は考慮できていた?」「ほかに考えるべき要素はないか?」といった視点でのフィードバックを繰り返すことで、若手社員は多角的な視点を身につけ、考え抜く力を強化していくことが可能です。
トレーニング方法
検討漏れを防ぎ、考え抜く力を身につけるためには、日々のトレーニングと意識的な実践が必要です。All Bridge株式会社では、これらの力を効果的に鍛えるためのプログラムを提供しています。以下は、私たちが取り組むトレーニングの一部です。
1. ケーススタディでの実践的トレーニング
実際のビジネスシーンで起こりうる事例を用いたケーススタディで、若手社員に「何が抜けているのか」「どこを検討するべきか」を考えさせます。シナリオを通じて抜け漏れがないかをチェックし、仮説思考や多角的視点での検討を行う訓練をします。
2. ディベートで多角的な視点を育てる
ディベート形式でのトレーニングを行うことで、物事を多角的に捉え、反対意見や異なる視点を持つ経験をさせます。異なる立場で物事を考えることで、自然と考え抜く力が育まれ、検討漏れを防ぐスキルを高めます。
3. 日常業務でのアウトプットとフィードバック
学んだことを日常業務で活かし、継続的にアウトプットすることで、考え抜く力を実践に結びつけます。その際、上司や先輩からフィードバックを受けることで、「自分が考えたことが正しかったのか」「もっと考えるべき要素はあったのか」を振り返り、次の改善に活かしていきます。
All Bridge株式会社のアプローチ
All Bridge株式会社のプログラムは、「若手社員の考え抜く力」を効果的に鍛えるための独自のメソッドに基づいています。単なる知識の伝達ではなく、実践を通じた成長と継続的なフィードバックで、若手社員が自ら気づき、行動を変えられるようサポートしています。
- 実践的アプローチ
実際のビジネス課題に基づいたシナリオを使い、若手社員が現場で直面する状況を想定したトレーニングを行います。 - フィードバック重視
行動に対するフィードバックを重視し、思考プロセスの改善点を洗い出すことで、考え抜く力を磨きます。 - 自己成長を促すサポート
主体的に学び、考え行動できる力を育てるため、若手社員の自己成長を促すサポートを行っています。
まとめ
若手社員の検討漏れは、企業にとって大きな課題となり得ます。しかし、しっかりと「考え抜く力」を育成することで、業務の抜け漏れが減り、質の高い仕事をこなせる人財へと成長させることが可能です。
All Bridge株式会社は、貴社の若手社員の育成に必要なサポートを全力で提供いたします。お悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。