アイデアは誰でも創出できる
― 新規事業における“アイデア”の考え方 ―

「何か新しいことを始めたい。でも、いいアイデアが浮かばない。」
これは、私たちAll Bridgeが新規事業に携わる方々と向き合う中で、最もよく耳にする悩みの一つです。
アイデアさえあれば前に進める。けれど、肝心の「アイデア」が出てこない。その背景には、アイデアは“突然のひらめき”や“特別な才能”によって生まれるものだという誤解があります。

アイデアは「既存の要素の新しい組み合わせ」
アイデアは、ゼロから生まれるものではありません。
私たちは、「知識」や「経験」、そして「視点の変化」といった“材料”を使って、既存の要素を新しい形で組み合わせることで、価値あるアイデアを生み出すことができます。
たとえば、「音楽 × テクノロジー」の組み合わせから生まれたSpotifyのように、異なる領域を掛け合わせることで、新たな市場や体験が生まれます。「思いつき」と「アイデア」は、違うもの
「思いつき」と「アイデア」は、違うもの
「ふと浮かんだこと=アイデア」ではありません。思いつきは、瞬間的な発想であり、持続性や実現性を伴うとは限りません。
一方、アイデアは、情報収集・構造化・組み合わせ・熟成・具体化といったプロセスを経て初めて、現実的な価値を持つものへと育っていきます。

All Bridgeが大切にしている「アイデアを生み出す5ステップ」
新規事業におけるアイデア創出を、以下の5ステップで支援しています。
Step 1:情報を集める
– 異業種や異分野の事例、社会の変化に触れ、視野を広げる
– 現場の声や顧客の課題を丁寧に聴き取る
Step 2:情報を咀嚼する
– マインドマップやKJ法などで構造化
– 異なる要素を掛け合わせ、「意味の化学反応」を起こす
Step 3:考えるのを一旦やめる
– 散歩や音楽などを通じて、意識を緩める
– 潜在意識が情報を整理する“余白の時間”をつくる
Step 4:アイデアがひらめく
– “これだ”という直感をキャッチし、すぐにメモ
– 誰かに話すことで、言語化・ブラッシュアップされていく
Step 5:具体化する
– 小さな実験(プロトタイピング)を行い、現実との接点を持つ
– フィードバックを受けながら、仮説とアイデアを磨く
「共に考える」ことから始める、All Bridgeのスタンス

私たちAll Bridgeは、答えを“教える”会社ではありません。クライアント企業とともに、問いを立て、悩み、試行錯誤しながら、未来を形にしていく“共創”のパートナーでありたいと考えています。
「そのアイデア、もう少し深掘りしてみようか」
「この視点を加えると、違う見え方が出てくるかもしれませんね」
そうした対話の積み重ねから、組織や個人の中に眠る本質的なアイデアが引き出されていきます。