「正解を待つのではなく、正解にしていくことが仕事だ」株式会社ユカリア様

株式会社ユカリア 新規事業創出プログラム

担当者の皆様

経営管理本部 人事・IT戦略部 人事戦略ユニットの皆さま

藤堂 善生 様
株式会社ユカリア 経営管理本部 人事・IT戦略部 部長
小野 颯 様
株式会社ユカリア 経営管理本部 人事・IT戦略部 人事戦略ユニット
渡部 丞一郎 様
株式会社ユカリア 経営管理本部 人事・IT戦略部 人事戦略ユニット(本プログラム受講後に配属)


「正解を待つのではなく、正解にしていくことが仕事だ」

昨年度に続き、株式会社ユカリアの新入社員研修で、All Bridgeが新規事業創出プログラムを実施しました。

2年目となる今年は、約1ヶ月にわたる研修の総仕上げ「実践の場」として位置づけられ、3チームに分かれた新入社員11名が、ロジカルシンキングなどのそれぞれの研修で得た学びを統合しながら、新規事業の構想と発表に取り組みました。

プログラム終了後に開催した振り返り会では、All Bridgeより振り返り資料をもとにプログラムの総評を共有したうえで、担当者の藤堂様/小野様、そしてプログラムを実際に受講し、その後、人事・IT戦略部のメンバーとして配属された渡部様にもご参加いただき、率直なフィードバックと来年度への展望をお話しいただきました。

1.「漠然とした不安」が「解くべき課題」に変わった

振り返り会の冒頭、私たちはプログラム全体の総評をお伝えしました。最も大きな変化として挙げたのが、「仕事への向き合い方」の変化です。

プログラム前後で記入したワークシートを比較すると、「仕事ができるか不安」「人間関係はうまくいくか」といった自分自身への内向きの言葉が、「誰に価値を届けるか」「チームでどう成果を出すか」という外向きの問いへと変化していました。

この変化を受け、新入社員研修全体の計画から実施までをリードした小野様はこう話します。

仕事ができるか分からないという不安から、自分はどう貢献できるか、誰のために何を解決するかという視点に変わっていった。その変化が、各チームのアウトプットにもはっきりと表れていたと思います。

事前・事後アンケートでも同様の傾向が見られ、実際に取り組んだからこそ「思っていたより難しい」という認識が生まれていました。「できるつもり」から「課題を認識できる状態」へと、解像度が上がった様子を感じ取ることができました。

2. チームで「正解を創る」ことの難しさと手応え

今年のプログラムで参加者たちが最も向き合ったのが、「正解のない状態でチームとしてどう進むか」という問いでした。

各チームの振り返りシートには、「意見を伝えることの難しさ」「共通認識をどうつくるか」「限られた時間の中でやりきること」など、共通するテーマが浮かんでいました。特に今年は1週間という短期集中型の構成となったため、タイムマネジメントの重要性が一層際立ちました。

渡部様はこう話します。

タイムマネジメントについて、プログラムの中で実際に経験したからこそ、何時までに何を終わらせるかをチームで共有しながら進めることができていました。あの経験が、配属後の意識にも繋がっていると感じています。

3チームそれぞれが異なるテーマに向き合ったからこそ、振り返りにはそれぞれ異なる学びも表れていました。

協働しながら本質を問い続ける姿勢、相互理解と対話の重要性への気づき、「誰のために、何を解決するか」という顧客視点の深まりなど、チームごとに異なるカラーが生まれていました。

正解がひとつではない状況の中で、3チームそれぞれが「自分たちなりの正解」を探し続けた時間。その経験が、一人ひとりの成長につながっていきました。

3. 2年目だから見えた「深まり」、そして次のステージへ

今年のプログラムで印象的だったのは、チームとしての動き方の成熟、そして昨年度との違いでした。3チームそれぞれが役割分担を自然に行いながら、対話を重ねてアウトプットへと持っていく。昨年度と比べても、チームとしての一体感が早い段階から生まれていました。

振り返り会でもこの変化が話題になりました。昨年度は激しくぶつかり合いながらも最後にしっかりアウトプットへ持っていく姿が印象的でしたが、今年の方々は、早い段階からチームに溶け込む力を発揮していました。

小野様はその様子をこう振り返ります。

今年の新入社員の皆さんは、チームに溶け込む力が非常に長けていました。その力を新規事業創出プログラムの中でも発揮していただき、最終発表でもその様子が表れていたように感じます。

人事・IT戦略部 部長の藤堂様は、今年度と昨年度の違いを踏まえながら、来年度に向けてこう話します。

配属後、難しい状況に置かれた時にどうやって乗り越えていくか。配属後に現場でぶつかる壁をどう乗り越えるか。その前段として、この新規事業プログラムの中で得られた経験が、これからの成長の大きな糧になると思っています。

4.「思いの強さ」が、発表を事業提案に変えた

最終発表では、3チームそれぞれが経営層に向けて事業提案を行いました。振り返り会では、あるチームの発表が特に印象に残ったという声が上がりました。

小野様はこう振り返ります。

今年も経営陣を含めた全社発表という形でしたが、事業化に向けた具体的な質問が出てきていたのが印象的でした。新入社員の発表として、想定以上に熱量のある場になっていたと思います。

また、あるチームの発表について、論理や数字だけでなく「この事業を本当に実現したい」という思いが伝わってきたというお話も振り返り会の中で共有されました。損益計算書(PL)まで盛り込み、経営陣が判断できる情報まで準備していたことが、発表を単なるアイデアから事業提案へと変えていました。

正解を創る力は、ロジックと思いの両方から生まれるという気づきが、この場にいた全員に共有された瞬間でした。

5. 2年連続が生んだもの、そしてこれからへ

振り返り会の終盤、担当者の皆様から語られたのは、「今回見られた変化は、配属後に育っていく変化の入り口だ」という言葉でした。

藤堂様はこう話します。

顧客視点で考える、誰に価値を届けるかを意識する、チームで課題を解決していく。これらは、3年目・5年目になっても重要なテーマです。今回の変化を一過性で終わらせず、来年度以降も継続して積み重ねていくことで、はじめてユカリア全体の文化になっていくと思っています。

昨年度のプログラムが「事業をつくる視点」の第一歩を示したとすれば、今年度は「チームで正解を創る難しさ」と正面から向き合う場となりました。その深まりは、2年連続で届けてきたからこそ見えてきたものです。


全体まとめ

2年続けて新入社員研修に関わらせていただく中で、私たちもプログラムとともに成長させていただいています。

昨年度は「事業をつくる視点の第一歩」を、今年度は「チームで正解を創る実践の場」を届けることができました。

新入社員の皆さま一人ひとりの違い、会社の成長、そして社会の大きな変化。同じプログラムであっても、ヒトや環境の変化とともに、その伝わり方や効果は少しずつ変わっていくことを実感する2年目でした。

「今回見られた変化は、配属後に育っていく変化の入り口だ」という藤堂様の言葉は、私たちにとっても深く響くものでした。入口を届けることが私たちの役割であり、その先を育てていくのは、現場での日々の積み重ねです。

来年度の設計についても、引き続きユカリアの皆さんと一緒に「社会の変化、会社の変化とともに、新入社員の皆さんに研修を通して何を伝えていくべきか」を考えながら、「正解を創る」経験をより深いかたちでお届けできるよう、伴走してまいります。

振り返り会の様子

事務局メンバー

水谷 真人
水谷 真人
All Bridge株式会社 代表取締役
稲熊 圭太
稲熊 圭太
新規事業人財育成スペシャリスト
毛利 康聖
毛利 康聖
新規事業創出コンサルタント